美音は録音出来ない。
いい音はどんな音でしょう?
家ではこれがいい音と思っても
レッスンに来ると
先生が発する音との違いに
皆、衝撃を受けます。
そして、残念なことに
いい音というものは
録音ができません。
録音や動画など発達して
手軽にメールで送れたりしますが
本当にいい音は録音出来ないのです。
人間は耳だけでなく
五感を通じて
いやそれ以上に鋭い感覚で
音楽を聞いています。
ホールの響き
演奏者の息使い
楽器の余韻
低音~高音のバランス
各楽器とコラボ
オーディエンスの空気
ステージで弾いた時に聞こえた音etc
そして、その記憶に残る音は
家で弾いている音とは
大きく異なるものとなります。
その経験値が増すとともに
自分が発する音が
どんどん変わっていきます。
爪の形、硬さ
指の形、長さ、厚さ
肉のつき方
手の湿り具合
ギターの種類、材質
弦の硬さ、太さ、状態
など
どれを取っても同じ条件の
人はなく様々な可能性があります。
これから成長していく人もいれば
老化していく人もあるでしょう。
どんどん自分の状態は
変わっていきます。
過去にコンサートで
知らないお客さんから
急に声かけられて
凄い綺麗な音で感動して
癒されました!
と声をかけてくれました。
難しい曲や
弾きたい曲を弾くことも
楽しみの一つですが
自分にとっての
いい音を追求していくこと
これも他の楽器とは違い
直接、弦に対して
指を触れて弾くという
ギターの楽しみの一つです。